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ブリッジにセラミックを使うとどう変わる?一般的なブリッジとの違いについて

「目立ちにくいブリッジはある?」「金属アレルギーでもブリッジを入れられる?」と気になっている方はいらっしゃいませんか?
保険で製作する金属製のブリッジは目立ちやすく、金属アレルギーの方には適用されません。しかし、素材にセラミックを使用することで、どちらのお悩みも解決できます。
こちらのページでは、保険で製作するブリッジとセラミックブリッジの特徴やちがいを分かりやすくまとめました。ブリッジの寿命や費用の相場についても触れているのできっと役に立つでしょう。ブリッジ治療をご検討中の方はぜひご参考にしてください。

歯のブリッジ治療とは?

歯科で行うブリッジ治療は、欠損部(歯を失った部位)の両端にある歯を土台にして橋のようにつながった被せ物を装着する治療のことを指します。歯列からはみ出ることがないため入れ歯にくらべて違和感が少なく、しっかり噛めるのが特徴です。
欠損部は「ポンティック」と呼ばれる人工歯で補います。ポンティックと歯ぐきの間にはすき間があり、そこに汚れや食べ物がつまりやすいため丁寧なお手入れが欠かせません。歯ブラシの毛先を入れ込んで磨くか、ブリッジ専用のフロスを使用することできれいな状態を維持できます。

ブリッジの寿命は土台となる歯の状態に左右される

ブリッジの寿命は平均7~8年と言われており、土台となる歯が虫歯や歯周病に罹患すると短くなる傾向にあります。土台として使用するために歯の神経を取るケースも珍しくなく、その場合栄養が行き届かなくなることで脆くなり、虫歯や歯周病に罹患するリスクが高くなるので注意が必要です。ヒビや破折といったトラブルもおこりやすいですが、つながっていることで発見が遅れてしまうことも少なくありません。土台となる歯にトラブルがみられる場合はブリッジを一度壊して治療を行う必要がありますので、余計な費用をかけないためにも予防や早期発見に役立つ定期検診を習慣化しましょう。

セラミックブリッジの治療法とは?

セラミックで作ったポンティックを土台歯のセラミッククラウンにつなげたものをセラミックブリッジといいます。素材の一種であるセラミックは、天然歯のような透明感のある色に仕上げられ、かつ表面に汚れや傷がつきにくいのが特徴です。ブリッジだけでなく通常の詰め物や被せ物にも使用される素材で、保険は適用されません。

金属のブリッジとセラミックブリッジの違いとは?

一般的な金属で製作するブリッジとセラミックブリッジのちがいとして「見た目の自然さや美しさ」「治療にかかる費用」「ブリッジの寿命」「体への影響」の4つが挙げられます。それぞれ以下で詳しくみていきましょう。

見た目の自然さや美しさ

セラミックを使用することで自然な見た目に仕上げられるため、笑ったときやお口を開けたときの印象が悪くなる心配がありません。奥歯は前歯よりも人目につきにくいですが、会話や食事のときには結構見える場合があります。多少歯ぐきが下がってもすき間が目立ちにくいのもセラミックブリッジのメリットといえるでしょう。

治療にかかる費用

セラミックブリッジは保険が適用されず、歯科医院によって設定金額が異なります。相場は1本あたり約10万~20万円で、欠損部が1本の場合は土台を含めると3本分の製作が必要です。トータルで約30万~60万円が相場ですが、欠損部の本数や部位(前歯か奥歯)によってもかかる費用は異なります。

ブリッジの寿命

保険で製作する金属製のブリッジの寿命は平均7~8年で、その理由として「素材が硬く天然歯にフィットしたものを作りにくい」「劣化しやすい」「表面に汚れや傷がつきやすい」という点が挙げられます。土台となっている天然歯の虫歯の発生や歯周病につながるリスクが高いため、注意しなくてはいけません。一方で、セラミックブリッジはその特徴から平均10年と長めです。清潔な状態を維持しやすいことが長く使える大きなポイントといえます。

体への影響

保険で使用する金属は硬いため、かみ合う歯が天然歯の場合は摩耗して擦り減る恐れがあります。欠けたり知覚過敏になったりするリスクがあるため、できればかみ合う歯が金属の場合に選ぶほうがいいでしょう。
セラミックブリッジは金属ほど硬くはありません。かみ合う歯が天然歯の場合でも問題なく使用できます。セラミックブリッジのなかでも金属を使用しないオールセラミックは、長期間使用しても根元や歯ぐきの黒ずみがおこらないため、美しさをできるだけ維持したいという方におすすめです。また、金属アレルギーの方も安心してお使いいただけます。

まとめ

セラミックブリッジは、保険で製作する金属製のブリッジよりも見た目の美しさを維持しやすく、健康面でも安心できます。経済面での負担は大きいですが、その分のメリットは十分感じられることでしょう。
一度入れると長期的に使う傾向にある詰め物や被せ物は、素材選びがとても重要です。ほかの歯の負担も考えて選択するほうが余計なトラブルの回避に役立ちます。セラミックにも種類があるため、気になる方は一度当院へご相談ください。

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