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入れ歯に慣れるには?慣れるための方法を解説!

入れ歯は、装置が大きく、着脱式でもあるため、慣れるまでにそれなりの時間がかかります。初めて入れ歯を使い始めたという方は、違和感や異物感に悩まされるかと思いますが、時間の経過とともに慣れていくケースがほとんどですので、過剰に心配する必要はありません。今回はそんな入れ歯に慣れない原因や慣れるためにすべきこと、日頃のメインテナンスの重要性などを詳しく解説します。

 

入れ歯に慣れない原因とは

入れ歯に慣れない原因としては、次の5つが挙げられます。

原因1:歯ぐきが痛い

入れ歯には、金属製のクラスプやプラスチック製の義歯床(プレート)などが付随しています。これらはとても複雑な形をしていて、時に歯ぐきを圧迫したり、刺激したりする場合があります。そうした歯ぐきの痛みを「入れ歯に慣れない」と感じることがあるのです。

原因2:唾液の分泌量が増える

お口の中に何らかの異物が入ると、唾液の分泌が促進されます。それは入れ歯も例外ではありません。普段よりもたくさんの唾液が出ることから、それを入れ歯による違和感と誤解してしまうのでしょう。

原因3:食べ物を噛みにくい

入れ歯は、食べ物を噛むために装着する装置ですが、天然歯と同じように噛めるわけではありません。最初はその噛み心地に違和感が生じてしまうものです。

原因4:発音しにくい

入れ歯を初めて装着した人は、しゃべりにくさを感じるものです。そうした発音障害は、入れ歯の装着期間が長くなるほど、気にならなくなってきます。

原因5:嘔吐反射が起こる

入れ歯のプレートの部分が喉の奥の方に伸びていると、食べ物や飲み物を飲み込む際に嘔吐反射が誘発される場合があります。これも入れ歯に慣れない原因の一つです。

 

入れ歯に慣れるためには

入れ歯に慣れるためには、次の方法を実践すると良いでしょう。

方法1:咀嚼と嚥下の練習をする

入れ歯を入れた状態で、ゆっくりと噛み、飲み込む練習をすることで、徐々に入れ歯に慣れてきます。はじめから本物の歯と同じような感覚で咀嚼や嚥下をすると、今までとのギャップに悩まされるため、入れ歯に慣れるためのトレーニングを積むことが大切です。

方法2:発音の練習をする

入れ歯による発音障害も練習によってある程度、解消できます。入れ歯の形を意識しながら、どのように口を動かしたら発音しやすいのか、自分なりにトレーニングしていきましょう。

方法3:入れ歯を適切な方法で着脱する

入れ歯の着脱には、それなりのコツがいります。適切な方法で着脱しないと、歯や口腔粘膜を傷つけたり、咀嚼や嚥下、発音に障害が現れたりするため十分な注意が必要です。入れ歯の正しい着脱方法は、歯科医院で学ぶことができます。

慣れるまで焦らずに待つ

どんなものでもそうですが、私たちは時間の経過とともに慣れていくものです。入れ歯の場合は、最初の1週間程度に最も大きな違和感が生じて、1か月も経過するとほとんど気にならなくなります。そのことを知っていれば、入れ歯に違和感があっても、焦らず待つことができます。

 

日頃のメインテナンスも重要

日頃のメインテナンスをしっかり行うことでも、入れ歯に慣れるまでの期間を短縮できます。とくに以下の4点を意識して、入れ歯とお口のケアを頑張っていきましょう。

ポイント1:入れ歯はこまめに洗浄する

入れ歯の表面は汚れがつきやすいです。お口から外すたびに洗浄していれば、ネバネバとした不快な汚れに悩まされなくなります。

ポイント2:食後は必ずメインテナンスをする

食事をした後は、入れ歯もお口の中も不潔な状態となります。残った歯をブラッシングするだけでなく、入れ歯のケアも徹底的に行いましょう。

ポイント3:入れ歯は正しい方法でケアする

入れ歯は、とても傷つきやすい繊細な装置です。入れ歯の表面に付着した汚れを歯ブラシと歯磨き粉を使ってゴシゴシと洗うと、表面に傷がついてボロボロになってしまいます。その結果、汚れがさらに付着しやすくなるだけでなく、装着感も悪くなるため、入れ歯の清掃は義歯ブラシで行うようにしてください。
また、入れ歯を洗浄する際は、常温の水道水かぬるま湯を使うようにしましょう。熱湯を使えば煮沸消毒できそうなものですが、入れ歯に高温の刺激が加わると、プレート部分が変形するかもしれません。義歯ブラシでも落とせないしつこい汚れは、入れ歯洗浄剤を使って、化学的に分解・除去すると良いです。

 

まとめ

今回は、入れ歯に慣れない原因や入れ歯に慣れるためにすべきことなどを解説しました。入れ歯は紛れもない異物であり、装着から1~2週間は違和感・異物感に悩まされるものです。それでも1か月程度経過すれば入れ歯に慣れる人がほとんどですので、焦らずに慣れるための取り組みをじっくりと進めていきましょう。本文でも紹介した方法や入れ歯のメインテナンスのポイントを意識するだけでも、入れ歯に慣れるまでの時間はかなり短縮されることでしょう。

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