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唇に白いできものができたときの原因と正しい対処法について

「唇の白いできものが痛む」「だんだんしこりが大きくなってきたけど取ったほうがいいの?」と気になっている方はいらっしゃいませんか?
唇にできる白いできものは自然治癒するものとそうでないものが存在します。放置することで伝染したり、なかには命にかかわる病気の可能性もあったりしますので、一度は歯科や皮膚科に相談するようにしましょう。
こちらのページでは、唇にできる白いできものの原因や症状、治療法について分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考にしてください。

白いできものの原因は?

唇にできる白いできものには、口内炎以外に「粉瘤」や「パピローマウイルス」「口唇がん」の可能性が考えられます。

口内炎

口腔粘膜や唇にできる口内炎は、疲れや栄養不足などが原因でできるアフタ性口内炎、外傷が原因でできるカタル性口内炎が一般的ですが、カンジタ菌やヘルペスウイルスの感染、アレルギー性、ニコチン性などいくつか種類が存在します。アフタ性口内炎やカタル性口内炎は基本的に1~2週間で治りますが、そのほかのタイプは適切な治療を行う必要があります。とくにヘルペスウイルスの感染によるものである場合は、ほかの部位や周囲に伝染する可能性があるため早めの治療がおすすめです。歯科医院では感染性の口内炎には投薬治療で対応します。

粉瘤

粉瘤は、老廃物である垢が袋に溜まってできたもので、シコリとなって現れるのが特徴です。良性の腫瘍の一つで基本的に放置しても問題はありませんが自然治癒することはなく、老廃物を外に出したとしても袋が残っていると再発する可能性があります。炎症が起こると痛みが発生するため、繰り返す場合は口腔外科や皮膚科で除去してもらいましょう。

そのほかのパピローマウイルスや口唇がんは、症状があまりなくても放置するのはおすすめできません。それぞれのくわしい症状や治療法を以下でご説明いたします。

パピローマウイルスが原因だった場合

パピローマウイルスが原因の白いできものは、複数現れるのが特徴です。「良性のイボ」と言われますが伝染することもあり、お顔の印象が変わったり周囲に迷惑をかけてしまったりする恐れがあります。イボは「糸状疣贅(しじょうゆうぜい)」と呼ばれ、先端が白っぽく細長いのが特徴で、糸のように見えることから名づけられました。

初期症状

唇の端や裏側に白い、または少しピンク色のイボが複数現れます。痛みや痒みなどの自覚症状は通常ありません。

治療法

「凍結療法」「レーザー治療」の2つが挙げられます。自然治癒することはなく、放置するのは伝染のリスクがあるためおすすめしません。自分で無理に取ろうとすると、菌が入って炎症を起こしたり別の部位に伝染したりする可能性があるので注意しましょう。きれいに治すためにも皮膚科や口腔外科の受診をおすすめします。

予防するには?

パピローマウイルスは主に性行為で感染するウイルスです。しかし、日常的な接触でも感染する可能性があり、相手に感染がみられる場合は接触を避けることがベターだといえるでしょう。「性行為を控える」「コンドームを使う」といった方法のほかに「口腔内を清潔に保つ」「喫煙を控える」「バランスの良い食生活を心がける」など生活環境の改善も予防に役立ちます。

口唇がんが原因だった場合

口腔がんの一種である口唇がんは、扁平上皮細胞から発生するもので悪性の腫瘍です。50歳以降の男性に多く見られ、進行すると痛みや出血を伴う場合もあります。
主な原因に、「喫煙」「過度なアルコール摂取」「不衛生な口内環境」「強い炎症(口内炎)」「紫外線」「ヒトパピローマウイルスによる感染」などが挙げられます。

初期症状

「唇の潰瘍や硬い塊」「唇の変色」「唇が腫れる」「唇が硬くなる」などが挙げられます。
口内炎が2週間以上治らない、範囲が大きくなる、痛みがどんどん強くなる場合は、口唇がんの可能性があるので注意しましょう。

治療方法

「手術療法」「放射線療法」「薬物療法」「免疫療法」「光免疫療法」の5つが挙げられます。進行度によって治療法は異なり、それぞれ副作用の強さにも差があります。
手術療法は初期の口唇がんに向いている治療法ですが、中期や後期に行うケースも少なくありません。範囲が広ければそれだけ合併症のリスクも上がります。
口唇がんに限らずがん治療は、複数の治療法を併用して行うのが一般的です。

予防するには?

口唇がんを予防するには、原因となる喫煙や過度なアルコール摂取を控えるといった生活環境の改善をはじめ、お手入れの見直しやお口の環境の変化を見逃さないといった工夫も必要です。痛みや出血といった分かりやすい症状は基本的にある程度進行してから現れるため、早期発見をするには定期的な歯科医院でのチェックが欠かせません。転移する前に適切な処置を行うことが命を守る大切なポイントといえます。

まとめ

唇にできる白いできものは、一般的な口内炎や良性の腫瘍である粉瘤であれば緊急性はあまりありませんが、伝染リスクのあるパピローマウイルスに感染していたり口唇がんになっていたりする場合もあるため、放置はおすすめできません。判断が難しい場合もありますので、異変を感じたら早めに歯科または皮膚科に相談するようにしましょう。歯科医院の定期検診はトラブルの早期発見に役立ちます。習慣のない方はこの機会にぜひご検討ください。

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