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【10年以上歯医者に行ってない方へ】不安なく再び歯医者へと足を運ぶ方法

歯医者に長い間行っていないと、いざ受診した際に歯科医師から怒られるのではないか、と心配になるのは当然のことです。
しかし、口の健康は全身の健康と密接に関連しており、放置することで重篤な問題が引き起こされる可能性も少なくありません。
今回は長い間歯医者に行っていない方々へ向け、歯科医院へ再び足を運べるよう、歯医者の選び方などをお話ししていきたいと思います。

なぜ歯医者が苦手になってしまうのか?

●痛みや不快感が強く残っている
過去に虫歯治療や抜歯において、強い痛みや不快感を経験したことがある方は、それが歯医者への苦手意識を強くしていることがあります。
特に、一昔前は麻酔を使用せずに治療を進めたり、すぐに抜歯をしたりすることも多かったため、過去の治療経験から歯医者が苦手になってしまうケースが見受けられます。

●コミュニケーション不足による不信感
歯科医師をはじめ、その他のスタッフとのコミュニケーションが不十分なまま治療が進められたことで、不安や恐怖を感じて歯医者から足が遠のくケースも珍しくはありません。
治療をするべき理由や具体的な治療内容、進行手順についての説明がなかったり、疑問や懸念に対して十分な答えや対応がされていなかったりすると、不安が増大して歯医者を避けてしまいやすくなります。

●先入観による苦手意識
現代は、ネットで事前に歯科医院の口コミをみることが可能です。しかし、この情報によって歯医者や歯科治療に対するネガティブなイメージが定着し、歯医者への不安や恐怖心が増大することで、次第に嫌になってしまうことがあります。

●幼少期のトラウマ
歯医者が苦手な方に多いのが、幼少期に歯科医院で何らかのトラウマを経験したケースです。治療で無理やり押さえつけられた、ひどく怒られた、痛く怖い思いをした、このような経験が今でも心に残り、年齢を重ねても歯医者に行けなくなることがあります。

こんな歯医者さんならOK?

●コミュニケーションがしっかり取れている
まず、歯科医師やスタッフとコミュニケーションを取ることができ、治療に関する説明がしっかりとしていることが重要です。
患者側の不安や恐怖心に対して理解を示し、治療の進行や手順について丁寧に説明してくれる歯医者を選ぶことで、安心して治療を受けることができます。
反対に、歯医者に行けなくなってしまった気持ちを理解せず、ただ叱責する歯科医師もいますが、この場合は歯医者への苦手意識が強まるだけなので、治療を開始する前にできるだけ他の医院を探すようにしましょう。

●痛みへの配慮をしている
治療において痛みへの配慮を行っていることは、歯医者を選ぶ際の重要なポイントです。
表面麻酔や電動麻酔器、カートリッジの保温など、麻酔の使用や痛みの軽減に積極的に取り組んでいる歯医者を選ぶことで、治療中でも痛みや不快感を最小限に抑えることができます。

●診療環境が快適である
歯医者に苦手意識がある方は、診療環境が快適であることも重視するべきポイントです。
清潔で落ち着いた待合室や診療室、スタッフの雰囲気など、リラックスできる要素が揃っている歯医者を選ぶことで、治療に対する不安を軽減でき、通院を続けることができます。

定期的な検診で痛い思いをしなくてすむ?

歯科医院への定期的な検診を受けることで、痛い思いをしなくてすむことをご存知ですか?歯医者が苦手な方にこそ、定期検診をおすすめするのは以下の理由があるためです。

●早期発見・早期治療が可能
定期検診では、虫歯がないかどうかのチェックや、歯ぐきの健康状態を評価するための歯周ポケット検査などが行われます。これにより、虫歯や歯周病などの問題を早期に発見することが可能です。
定期検診によって早期に問題が発見できた場合は、簡単な治療で済むことがほとんどです。例えば、初期の虫歯であれば1回の処置で終わる充填治療(詰め物)、初期の歯周病であれば自宅でのセルフケアと歯科医院での数回の歯石取りで、短期間かつ痛みも少なく治療を終えることができます。

●歯科疾患の予防につながる
定期検診は検査だけでなく、虫歯や歯周病のリスクを抑制するための予防処置が行われます。例えば、フッ素塗布で歯の質を強化したり、クリーニングでプラーク(歯垢)や歯石を除去したりすることで、歯科疾患による痛みやトラブルを予防することができます。
また、定期検診では、国家資格を持つ歯の専門家である、歯科医師、または歯科衛生士による歯磨き指導を受けることができます。個々の状態に合った適切な歯磨き方法や口腔ケア、磨き残しの多い場所の把握により、毎日のセルフケアでプラークや歯石の蓄積を防ぎ、虫歯や歯周病のリスクを低減することが可能です。

このように定期検診によって虫歯や歯周病のリスクを把握し、予防策を講じることで、歯科治療において痛い思いをしにくくなることがあります。また、痛みだけでなく、治療費など頻繁な通院で生じる経済的、心理的な負担を軽減することも可能です。
毎日使う歯だからこそ、虫歯や歯周病に罹患するリスクは高くなります。体の健康診断と同じように、予防と早期治療の観点から、歯科医院での定期的な検診をおすすめします。

まとめ

長い間放置してしまった歯の問題は、できるだけ早めに解決することが重要です。数年ぶりに歯医者へ足を運ぶのは非常に不安で、大きな恐怖を感じるとは思いますが、必ずあなたの気持ちを理解し、寄り添って治療を提供してくれるクリニックは存在します。
今回の記事を通じて、歯医者を受診することの重要性を感じていただけたら、勇気を出して一歩踏み出してみましょう。

 

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