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歯みがきしても口臭が消えない原因とは?5つの効果的な対策をご紹介

「毎日きちんと歯みがきしているのに、なぜか口臭が気になる」

「マスクをつけていると、自分の口臭が気になってしまう」

このような悩みを抱える方は少なくありません。
口臭が発生すると周囲の人に不快感を与えてしまうのではないかと心配になるものです。
本記事では歯みがきをしても口臭が消えない原因とその対策について解説します。

 

歯みがきで取れない口臭の原因とは

口臭の原因は、90%以上がお口の汚れや病気によるものと言われています。
ここでは歯みがきで取れない口臭の原因を6つ紹介します。

  • 舌苔(ぜったい)

舌苔とは、舌の表面に付着する白~淡黄色の汚れのことです。口臭の主な原因の1つとされています。
舌苔は、お口の中の粘膜が剥がれ落ちた細胞、食べかす、細菌の死骸などが混ざり合って形成されたものです。
お口の中に存在する嫌気性菌という種類の細菌が、これらを分解して臭いの元となるガスを発生させます。
唾液の洗浄作用により細菌の繁殖を抑えられますが、分泌量が少ないと口臭が発生しやすくなります。

  • 虫歯

虫歯は、お口の中の細菌が糖分を分解する過程で、産出する酸によって歯が溶かされてしまう病気です。
歯に穴が開くとその中に食べかすが溜まり、細菌が繁殖して臭いを発するようになります。
また、虫歯が神経まで到達すると、タンパク質が腐敗して卵の腐ったような臭いがします。

  • 歯周病

歯周病は、歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こす病気です。
放置すると歯を支える骨が溶けて、抜け落ちるリスクがあります。

歯周病が進行すると歯と歯ぐきの境目の「歯周ポケット」が深くなります。
その中に歯垢が蓄積されると硫化水素やメチルメルカプタンと呼ばれるガスを発生させ、口臭の原因となるのです。

  • 飲食物・嗜好品

ニンニクや玉ねぎ、スパイスなどの匂いの強い食べ物は消化の過程で体内に吸収され、
血液を通じて肺に運ばれます。その後、呼吸と共に体外へ排出される際に口臭が発生するのです。

また、アルコールやタバコも口臭の原因になることがあります。
お酒を飲むとアルコールを分解する過程で体内の水分が使われるため、唾液の分泌量が減少します。
また、タバコに含まれるニコチンによって唾液の分泌量が低下します。
お口の中が乾燥すると細菌が繁殖するため、口臭につながるのです。

  • 生理的口臭

生理的口臭とは、体の機能によって自然に生じる口臭のことです。
起床時や空腹時などに起こります。
睡眠中は唾液の分泌量が低下するため、お口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。
これが起床時の口臭の原因です。

空腹時は、胃の中で分泌される膵液が自ら分解されることがあります。
この過程で発生するガスが血液に吸収され、肺を通じて呼吸とともに排出される際にすっぱい臭いを放つことがあります。
これらの口臭は一時的なものが多いです。

  • 病気

長期間口臭が続く場合は、病気の可能性があります。
たとえば、ちくのう症や糖尿病、肝臓や腎臓の病気などが口臭の原因になります。

特に、糖尿病は「ケトン臭」と呼ばれる甘酸っぱい口臭が発生することがあります。
こうした口臭が気になる場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

 

口臭への効果的な対策とは

気になる口臭は、周囲の人に気づかれる前に改善したいものです。
ここでは、効果的な口臭対策を5つ紹介します。

  • 正しい方法でブラッシングする

口臭対策の基本は正しいブラッシングです。
毎日歯みがきをしても口臭が消えない場合は、まずブラッシングが正しいかを見直してみましょう。
自分ではしっかり磨いているつもりでも、実際には汚れが残っていることがあります。

やわらかい歯ブラシを使用し、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くことが大切です。
また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使用しましょう。
歯科検診の際に歯科医師・歯科衛生士からブラッシング指導を受けることで、正しい磨き方が身につきます。

  • 舌苔を取り除く

歯みがきの際に、舌の表面に付着した舌苔を落とすことも重要です。
専用の舌クリーナーを使って、舌をやさしく掃除しましょう。毎日のケアに取り入れることで、口臭のリスクを減らせます。

  • 唾液の分泌を促す

お口の中が乾燥しやすい方は、唾液の分泌を促しましょう。
こまめに水分補給するのが効果的ですが、カフェインは利尿作用があるため、摂取は控え目にしましょう。
また、糖分が含まれていないガムを噛むことも唾液の分泌を促す良い方法です。

  • お酒やタバコを控える

お酒は適量を守るか、できれば禁酒を心掛け、タバコも禁煙を目指しましょう。
口臭の改善だけでなく、全身的な健康状態の向上にもつながります。
もし禁酒や禁煙が難しい場合は、専門の医療機関や支援プログラムの利用を検討することも1つの方法です。

  • 生活習慣を見直す

早寝早起き、栄養バランスの取れた食事などを心掛け、規則正しい生活を送りましょう。
ストレスも口臭の原因となるため、入浴や適度な運動でリラックスすることも大切です。

 

まとめ

口臭の主な原因は、舌苔・虫歯・歯周病などお口の問題によるものです。
日々のケアも重要ですが、歯科医院での定期検診やクリーニングも口臭対策に効果が期待できます。
口臭は原因によって対策が異なるので、もし悩んでいる場合は歯科医院を受診しましょう。

 

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